2008年　速報！ 参加の皆様ありがとうございました。
　

規模こそ小さいものの、今年もいずれ劣らぬ力作揃いでした。午前中は参加者同士での模型談義や投票、午後からはゲスト講演となりました。今年はワールドタンクミュージアムでおなじみの海洋堂の宮脇専務です。

　専務は元々大の戦車マニアで、ケッテンクラートと一緒に撮った写真は当然のようにタミヤの箱絵と同じ構図です（笑）。「谷明にＷＴＭの原型を作らせたら永野護のマンガみたいな出来上がりになりよったんです」と笑い話を交えつつ、本物の88ミリ高射砲を存分に撫で回した経験から「模型だとピンセットでつまむほど小さい部品でも、実物は驚くほどゴツくて頑丈なんです。そういった雰囲気を模型にも反映させたいものです」と熱のこもったトークを聞くことができました。
　講演のあとは授賞式です。今年の結果は以下の通り。
  
大賞　中野裕也さん

●フルスクラッチの1/10スケールM8グレイハウンドでの受賞です！大きさや技術、塗装など総合的に高い評価を受けました。またご当人は手に障害を持っていられるので、大きい物しか作れないとの事でしたが高い技術力とセンスの高さが評価され大賞を受賞されました。

単品部門　1位・熱田光弘さん　2位・高田浩行さん　3位・五味馨さん

●単品部門は毎回作品数が多く激戦になります。今回もかなり票が割れました。その中で1位を取られた熱田氏のキングタイガーは塗装の素晴らしさが目を引き混戦を制しました。

●フィギュア部門１位の高栄氏は大賞票数が中野氏の作品と同数で結局委員で初参加の中野氏に決めさせて頂きましたが、高栄氏のダンスホールの作品も同等の評価を受けた事をお伝えしておきます。高栄氏によるとフィギアは特価時につらつらと買い集めていたフィギアがかなりの量になったので作ってみようか思ったとの事です。普段から模型店など回っていられる探究心とそれらを纏め上げる構想力、無論、それを作品として成立させる技術力など非常に高い評価で、当初作品後ろにボードを立てていたのですが作品の後ろを見たいとの要望も多く急遽、ボードを移動させたほど注目の作品でした。

ガレージキット部門　1位・小山正邦さん　2位・三木弘治さん　3位・大橋裕樹さん

●近年ガレージキットアイテムがインジェクション化される事が多い中、マニアックな車種選択が多かったように感じます。１位の小山氏はイタリアの豆自走砲、塗装の見事さが光っていました。

ヒストリカル部門　1位・高見敬一郎　2位・安井敏文さん

●毎回参加が少なめですが過去の珍しいキット・歴史的なキットが見られ模型の歴史などが見られる部門です。1位の高見氏は新しい人には初めての、そして当時見たことのある方には懐かしいキットを、改造して無線操縦できるようした、遊び心満点の作品でした。

スクラッチ部門　1位・中丸宜志さん　2位・小沢宏樹さん　3位・金子惣太さん

●近年のスクラッチ技術も非常に高く、通常の商品と変わらないグレードの作品が多いです。中丸氏の作品はスクラッチが難しい現用火砲での受賞。当人いわく「寸法がおかしいかも」との事でしたが全く気にならなく細かい部分まで再現された作品でした。

　東京AFVの会は投票で賞を決めてはいますが、基本的には親睦会というスタンスで続けています 。手ぶらでも参加できますが　できれば作品をお持ちください。 次回から不用品の交換会と入賞者の方の賞品として不要キットの 募集を行ないます。　不要なキットがあれば　受付けまで御供出ください。また当日のボランティアを　募集しております。当日手伝って頂ける方がおられましたら受付けまでお申し出ください。